キャバ嬢手帳とは?解説と開発秘話 画像あり

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今夜のお仕事専用の手帳

キャバ嬢手帳が話題です。

 

 

以下引用

 

新年を迎え、手帳を新しくする人も多いだろう。最近では、アプリを利用するスマホ派も増えているが、紙の手帳を使う人のほうがまだまだ多数派のようだ。そんななかでひそかにブームとなっているのが業界専用の手帳だ。

 

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その業界で働く人を対象とした専門の項目が加えられたもので、業界で知っておくべき情報が付録になっていることも多く、業界人だけではなく、マニアにも口コミで広がっている。

 

そこで、業界に特化したユニークな手帳を探っていく。今回は、2013年版から登場し、ネット通販の販売だけにもかかわらず瞬く間に口コミで広がった夜系接客業専用、通称、キャバ嬢手帳「Club Diary」の魅力を探った。

 

 

●誕生のきっかけは“人気ホスト”の経験から

ゴールドのデザインがほどこされたバインダータイプの手帳「Club Diary」。

色はブラックとホワイト、ピンクの3種類あり、大きさはB6サイズほどで、小脇に抱えたり、手で持つのにもちょうどよく、おしゃれなイマドキ風のものだ。リフィルは、半年分、または1年分のスケジュール、顧客カルテ、コンタクトシートなど5つから必要なものだけを選ぶことができ、6つのプラン(4800~9800円まで)が設定されている。フルセットのゴールドプランは9800円と高額だが、一番人気だ。2013年版は約2000冊を売り上げ、2014年版も11月に発売され順調だという。

「Club Diary」を製作、販売しているのは、2012年に設立したばかりの会社、Ligna(リグナ)。「もともと夜の世界にどっぷり浸かっていた」という川野剛志代表取締役は、以前はホストとして、6年間、店のナンバーワンの地位を保っていた人物だ。

「ホストを始めてから感じたことは、一般的にモテるという感覚とはレベルが違う独特な世界なんだということでした。このままホストをただ続けているだけではいつまでたっても上にはいけないと思ったのです」(川野氏)。そこで始めたのが、毎日日誌をつけることだったと話す。「お客さんの情報や、毎日指名された本数や売上などを手帳に書き込んでいった。あとで見直すと、毎月どれだけの売り上げがあって、これからはどれだけ指名本数を増やしたり、顧客を獲得するための営業をすればいいのかが分かるようにしたんです」(川野氏)。しかし、当時日誌をつけていたのは、普通に売られているシステム手帳。毎日のことなので、毎回タイトルをつけることもなく、数字を書いていくだけ、走り書きだけの日も多く、整頓されていないので後で見返しても分からないことが多かったとか。もちろん、先輩に教えてもらったわけでもないので日誌の付け方は自己流。まわりのホスト仲間には日誌をつけている人もいなかったらしい。

「当時、手帳に毎日ちまちまと付けていたのは僕ぐらいでした。でも、同じ世界で働くホステスやキャバ嬢に聞いてみると、女性では日誌をつけている人がとても多かったのです」。そこでいつかは夜の接客業で働く女性のための専用手帳を作りたいと考えるようになったという。

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なぜ、ホスト用ではなく、ホステスやキャバ嬢のための手帳なのだろうか?

「日誌をつけていたことで、6年間もナンバーワンでいられることができたのだと思っています。記録をつけることは大切なのだと。そして同じことをやっているのは、女性のほうが圧倒的に多かったのです。それに、ホストとホステスやキャバ嬢では、お店の料金体制、売上のシステムなどに違いがあり、ひとつの手帳で両方を兼ねることは難しかった」(川野氏)。

そこで、ホステスやキャバ嬢専用の手帳を開発することに。会社を立ち上げる時にはすでに手帳に入れる項目は頭の中でまとまっていたという。

「ナンバーワンになるためには、今月の売り上げはここまで上げようとか、指名のお客さんをあと何人増やそうなどの目標を掲げることが必要。それらを日誌に分かりやすく、簡単に書いていければ、日々見直すなかで、このペースだと売上が達成できないなとか自分をあおることもできます。1日1日振り返るので、次の日の営業が無駄にならないんです」(川野氏)。そうやって毎日振り返っていかないと、簡単に勝てる業界ではないという。

 

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手帳を製作していくうえで一番こだわったのは、飽きることなく毎日付けていくことが楽しくなる仕組みだった。接客に特化した職業で、基本的には時給制の世界。ただ接客をしているだけではアルバイトと同程度の収入しか得ることができない。プロとしてやっていくには、毎日気にかけていくべき項目数はかなり多いという。スケジュール帳としての機能はもちろん大切だが、それよりも重要なのは売上の目標や必要経費などの支出、そして顧客管理を明確にすることなのだ。どちらかというと、ほとんどの人が苦手とする家計簿のような要素のほうが圧倒的に多くなる。だからこそ、遊び感覚で楽しめる仕掛けが必要なのだ。

 

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「意識したのは、できる限り簡単に付けられるようにすることでした。だからグラフ用の目盛りをつけ、色を塗っていくことで指名数や売り上げが分かるようにしました」(川野氏)

スケジュールのページでは、1年(Yearly)の計画が書き込めるページ、1カ月(Monthly)が見開きで分かるページ、そして1週間分(Weekly)を書き込める見開きに分かれる。一般的なスケジュールページと違うのは、それぞれに目標を設定したグラフを書き込んでいけるようにメジャーが付けられていること。目標設定の項目も「売上」、「指名」が明記されていて、1目盛りの設定は自分のレベルに合わせていくらと書き込むスペースがある。1カ月のページでは曜日ごとに集計できるようになっている。グラフ部分は目盛りに沿って蛍光ペンなどで塗っていくとその部分が浮かび上がるので、目標までどれくらいなのかもひと目で分かる。

Weeklyのスケジュールはさらに細かい項目分けがされている。来店予定の客名に、同伴やアフターの有無、1日の売上を書き込むスペースのほかに、指名数などはグラスのイラストを塗っていくことでひと目で分かるようになっている。ほかに、ヘアメイクの回数やオーダーされたお酒の種類など、具体的な項目分けになっている。

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しかし日付は入っていない。不便と思いがちだが、これにも夜系接客業ならでは理由がある。「店によっては締め日が半月に一度だったり、1カ月に一度だったりとルールが異なります。店のルールに合わせてセッティングできるようにしました」(川野氏)

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