驚きのニュースが入ってきました。
リニア新幹線の建設を巡る談合事件がかねてより報じられていたが、談合があったとして大成建設の顧問・大川孝(おおかわたかし)(67歳)と鹿島建設の幹部・大沢一郎(おおさわいちろう)(60歳)が逮捕されたのだ。
2人には大林組と清水建設の担当者と共に、リニア中央新幹線、品川駅の工事をめぐり施工業者を決める際に受注調整した疑いがあるのだ。
今回も例によって2人の顔画像やFacebookなどのSNSアカウントの有無について書いていきたいと思う。
事件の詳細
事件は2014年~2015年の間に起きている。
公式のニュースサイトの記事によると
リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で、東京地検特捜部は2日、「大成建設」(東京都新宿区)の元常務執行役員、大川孝容疑者(67)と、「鹿島」(港区)の土木営業本部副本部長、大沢一郎容疑者(60)を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、2人は「大林組」(港区)と「清水建設」(中央区)の担当者と共謀し、2014~15年ごろ、JR東海が発注するリニア中央新幹線工事のターミナル駅新設工事について、受注予定業者を決定することなどで合意し、公正な競争を制限したとしている。
大手ゼネコン4社の大型談合が事実だとすれば、2007年の旧緑資源機構談合事件以来の逮捕者となる。
この事件は大川孝主導のもと行われ、他の3社に連絡し違法な受注調整をしていたものと見られている。
[sb name="adsense0"]
顔画像は?
今回逮捕された大川孝と大沢一郎の顔画像は公開されているのだろうか。調べてみると大川孝の顔画像についてはすでにネット上に公開されている。
その画像がこちらである。
この画像は逮捕された3月2日当日の朝の写真である。大川孝は大成建設で「土木営業本部副本部長兼統括営業部長」として勤務していた幹部である。
共に逮捕された大沢一郎の顔画像については現時点で公開されてはいないようである。
[sb name="adsense2"]
Facebook・インスタ・ツイッターなどのSNSは?
逮捕された2人のSNSのアカウントは存在するのだろうか。調べてみたが、本人だと特定できる十分な情報があるアカウントは発見できなかった。大手建設会社の幹部であるが、年齢が共に60歳以上であることからSNSを全く利用していない可能性の方が高そうである。
これほどの人物だと、人とのつながりをより密にするために、仕事用のFacebookアカウントなどを持っていそうだが、現時点で確認できない。
リニア談合とは?
リニア談合とは大手の建設会社が事前に連絡を取り合い、入札価格を釣り上げて不当に建設費用を通常の入札より高くしたことが第一の問題である。
また第二の問題として談合により各会社に建設資格が行き届くように調整をし、独占禁止法の違反とされているのだ。
このような大手企業での談合が行われると、本来の目的である入札制度が機能しなくなり、企業同士の公正な競争が侵害されていることが問題なのである。
だがこの談合を撲滅させる制度として「課徴金減免制度」という制度が存在する。この制度は「自分達は談合をしました」と自白することで罪がほとんど無くなり、早く申告した順に課徴金の免除額が変わるというものである。
この制度があるため今回談合に関わったとされる「大林組」と「清水建設」は早々に談合を認めたのだ。
容疑の独占禁止法違反とは
2人の逮捕容疑である「独占禁止法違反」。
よく耳にする言葉だが実際にどのような容疑なのだろうか。
独占禁止法とは「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」であり、公正で自由な競争の促進が主な概要である。この法律では「私的独占の禁止」「不公正な取引方法の禁止」「企業結合の規制」などが規制されている。
個人に対しては5年以下の懲役、または500万円以下の罰金が課せられ、これが企業となると5億円以下の罰金が課せられるものである。
今回の事件は、公正でなければならないはずの新幹線駅の工事業者を、本来の入札制度を無視し違法な談合によって決めたことで、公正な競争が侵害された罪である。
このリニア中央新幹線は総工費9兆円を越える国家プロジェクトだったことから、今回の事件の社会的影響は計り知れないと言えるだろう。
一方で建設会社の間では談合行為は日常的に行われていることは周知の事実である。この一件は氷山の一角であることを考えると、今後は建設業界の闇の部分にまでテコ入れが必要な時期に来ているのかもしれない。
ネット上の声
▶こんな難しい大規模な工事、普通のゼネコンでできるはずないやろうに。
なんで、技術的な条件をつけてプロポーザルをして受注業者を選ばなかったんだろう。工事費を抑えたいのはわかるけど、これはひどすぎる
▶談合で逮捕だが建築業界は昔から談合で成り立ってたとこもあるから、今後も色々あると思う。
▶受注調整が何故悪いのか分からない、予算を聞き出して目いっぱいの価格で入札受注したのなら分かるが今回の談合は違うでしょ。
▶最初は大林で話が始まったはず。
認めたからセーフ。
これはさすがにひどい
▶本来は、JR西日本がリニア工事を計画したもので、どの建設会社にお願いしようが良いのでは?国が絡んでくると独占とか訳が判らない事を言い出す。誰が損をするのか?工事が遅れるし、値段も上がるかもしれない。
▶こんな安い金で請け負ってくれてるのに叩くなんて
自由価格競争の妨げとかいうが、競争したら、値段が上がるか不調になるでしょ
▶なんか東京地検特捜部やマスコミ関係や一部政治家など拳を振り上げた方々のメンツを守るのを最優先したような逮捕劇に見える
▶こう言う、大きな事業の発注は入札方式を取らずにプロポーザル方式にすれば談合は無くなると思う。
どちらにしても、施工するのは大手ゼネコン会社しか出来ないと思う。
▶談合してもしなくても、大手ゼネコン以外で出来る業者がいるか?
仕事が欲しいが為に安く請け負って安全を度外視されるよりはマシです。
世の中、持ちつ持たれつは当たり前で巨悪な犯罪ではないと思うが…
▶これよりモリカケ問題のほうが大きくないか?
▶大成元常務と鹿島幹部を逮捕。当然やろな。談合、調整が是か非かは別にして特捜が捜査入ったら余程の事がない限り逃げられへんもんな。大成も鹿島もその辺が分かってなかったんやろな。
談合調整の是非は別やで。
▶氷山の一角。
▶工事の難易度からして大手が受注するのは流れとしては自然な事。だからといって法律違反はダメ。だから逮捕された。それだけのこと。日本のダメなところはルールを決めておきながらケースバイケースで「ダメ」とか「今回はセーフ」とか曖昧な運用をすること。今回のケースを妥当だと言いたければルールを先に変えるべきだった。
▶公共事業はほぼ談合だそうですね。
裁判所の工事が談合だったと元清水建設の人がラジオで言ってました。
▶こんな大事業を慣れないところにやらせて事故でもおきたらどうするのかね
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント