驚きのニュースが入ってきました。
IBFスーパーフェザー級の世界王者・尾川堅一(おがわけんいち)選手が、先月アメリカで行った試合のドーピング検査で薬物反応が出たというのです。
この報道が事実ならば、日本人選手の世界戦での禁止薬物反応が出るのはボクシング史上初めてとなります。
ドーピング報道
尾川堅一のドーピング報道は2018年1月19日に報道されました。
公式のニュースサイトの記事によると
国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(29)=帝拳=が先月の同級王座決定戦(米ネバダ州ラスベガス)のドーピング検査で、筋肉増強作用のある禁止薬物「テストステロン」の陽性反応を示していたことが19日、関係者への取材で分かった。同州の格闘技の試合を統括・認可する同州アスレチックコミッション(NSAC)が検査したもので、IBFがこの試合を無効試合として尾川の王座を剥奪する可能性も出てきた。これまで世界タイトルマッチで日本人選手がドーピング違反になった例はない。IBFは今後、尾川サイドへの聴取などを踏まえ、王座の取り扱いなどの判断を下すとみられる。
同級4位だった尾川は先月9日、王座決定戦で同級5位のテビン・ファーマー(米国)に2-1の判定で勝ち、日本人選手として36年ぶりに米国で世界王座奪取を果たした。尾川は試合当日の検査では陰性だったが、試合数日前の抜き打ち検査で陽性だったという。本田明彦・帝拳ジム会長は「検査時に通訳不在で言葉が通じず、アトピーの薬の申告漏れがあった。飲んだ薬については既にNSACに報告しており、問題ないと思っている」と説明している。
尾川は愛知県出身で、明治大卒業後の2010年4月にプロデビュー。戦績は23勝(17KO)1敗。
23戦してわずかに1敗というかなり優秀なチャンピオンですが、今回の禁止薬物報道が事実ならば、王座の剥奪やプロライセンス停止の可能性も浮上しています。
ですが記事によると故意に禁止薬物を摂取したわけではなく、アトピーの薬の申告漏れがあったようで、今後どのようになるのか注目です。
それにしてもドーピング検査の時に通訳が不在で言葉が通じなかったというのは、尾川堅一選手ではなくジムのマネージメントに問題があったということにもなりそうですが。
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問題の試合動画
出典:産経ニュース
今回問題となっている試合は2017年12月9日に行われた試合です。
この試合はアメリカネバダ州のラスベガスで行われ、日本でも放送された試合だったのです。
その問題の試合の動画がこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=0Wv8MEFtJAs
対戦相手はIBF世界スーパーフェザー級5位の「テビン・ファーマー」でした。
動画を見ると、圧倒的なスピードで尾川堅一が翻弄しており、ほとんどクリーンヒットをもらっていません。
これが薬物の影響なのかどうかはわかりませんが、判定でのスコアは116-112、115-113、112-116と微妙な判定であり、圧勝とは言えないほど拮抗したファイトだったのです。
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尾川堅一のプロフィール
【名前】:尾川堅一(おがわけんいち)
【出身】:愛知県豊橋市
【生年月日】:1988年2月1日
【年齢】:29歳
【身長】:173cm
【階級】:スーパーフェザー級
【デビュー】:2010年4月30日
【成績】:24戦23勝1敗17KO
デビュー時から圧倒的な強さを見せていた尾川堅一は、東日本新人王、全日本新人王に輝き2015年12月14日の日本タイトルマッチで勝利し日本王者に。
その後5回の防衛を経て2017年8月に日本王座を返上し、問題となった試合が初めての世界挑戦でした。
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ネット上の声
- 海外の抜き打ちってホントすごいらしい。
最近、いろんなスポーツ選手が語っているが。
通訳いなかったとかも認められればいいけど
そんな甘くないと思う。
- 微妙な試合で、薬物報道
やってないやろけど、海外のイメージは最悪やろな
- 申告漏れということはないと思う。世界戦初めてのジムではないのに。禁止薬物とわかってるはずなのに。これは徹底的に調べないとね。
- 合成テスタステロンが検出されたとtwitterで見たし、アトピーの薬というのは変だと思う。そもそもアトピーで使うステロイド剤はタンパク質同化作用はなくてむしろ分解を促進すると聞く。
- 尾川やっちゃたね…
リッキーとの試合とか、拳斗との試合とか、色々考えると…
俺は限りなく、単独犯の黒だと思うよ…
- 不自然な強さだと思ったよ。
- ボクシングはドーピングで引っかかっても言い訳すればなんとかなるイメージ。
- 検査時に通訳不在て…どんなマネージメント?
- アトピーの薬の申告漏れかあ。手続き上のミスということか。とりあえず安心した。
海外サイトで第一報を知って、朝から心配していたから…
- 薬物の取り締まりを厳しくしたらしたで、思わぬ事態も結構出てくるな…WBCは結局ネリの王座剥奪はしなかったが、IBFの判断は?
- 本人はもとより、ジム関係者やトレーナーがしっかりと管理せんとあかんで、オリンピック選手なんかは神経質な程、ドーピングには注意を払ってる。
- アトピーの薬に「テストステロン」の成分が入っているの?
痒み止めのステロイドに関係あるのかな?
- ボクシングってそもそも身体が重たくなるし動きが遅くなるから筋肉増強しちゃダメなんだよ。
見た目の筋肉じゃなくてインナーマッスルを鍛えるスポーツだから、筋肉増強のドーピングはまず有り得ないから本田会長の言う通りなんだろう。
- 薬物使っても勝ちたいかね、格闘技って心から強くなりたいって思って始めたはず、なのに卑劣に勝とうとしてる
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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