違法な「ヤミ民泊」物件を掲載していた米エアビーアンドビーのサイトで、民泊以外の宿泊施設でも「ヤミ物件」が掲載されていることが新たに明らかになりました。
エアビーが民泊以外でもヤミ物件掲載
いまの法律ではエアビーのような海外の仲介事業者は取り締まれないといい、こうしたヤミ物件の掲載が続く可能性がある。
民泊仲介最大手のエアビーのサイトには、6月に施行された住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく民泊物件のほか、旅館業法で営業が認められている旅館・ホテル、「簡易宿所」と呼ばれるドミトリータイプの施設やカプセルホテル、ペンションなどが掲載されている。
旅館・ホテルや簡易宿所を営む場合、事業者は物件ごとに自治体から許可番号をもらう必要がある。エアビーのサイトにはこの許可番号が掲載されており、朝日新聞が一部自治体が公表している番号リストと照合したところ、東京都北区や新宿区などで複数の物件の番号が違っていた。マンションや一軒家の一室で営んでいる簡易宿所とみられる。北区保健所は「仕組み上もありえない数字を使っている」といい、無許可の物件の可能性が高いと見て調査する方針だ。
エアビーの広報担当者は「旅館業法上の物件などでも、違法と見られる物件の掲載があった」と認め、「適宜削除する対応をとっている」と説明している。
国内の仲介業者がサイトに旅館・ホテルなどのヤミ物件を掲載すれば旅行業法違反に問われる可能性がある。だが、旅行業法を所管する観光庁によると、国外に拠点を持ち、国外のシステムを使って仲介する海外事業者の場合、法律上の登録は不要とされ、サイトにヤミ物件が掲載されていても取り締まることができないという。
エアビーのサイトでは、民泊物件についても架空の番号を使ったヤミ物件が複数掲載されていたことが判明している。民泊新法では、ヤミ民泊を掲載した場合は海外事業者でも取り締まりの対象となるが、エアビーは現在も一部のヤミ物件について掲載を続けている。
引用:朝日新聞
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エアビーとは?
記事にあるエアビーとは正式名称Airbnb(エアビーアンドビー)。
2008年に設立されたアメリカに母体を持つ宿泊施設や民宿を紹介するSNSです。
会員登録してすべての物件はホストと関連付けられているため、他の利用者のおすすめやレビューなども閲覧可能です。
このサイトでアメリカでも禁止されているヤミ物件が掲載されており、犯罪行為の温床となっていました。
出典:https://www.airbnb.jp
日本の物件も数多く紹介されており、東京を検索しただけでも1000件以上がヒットする。
エアビーに対して「どこの誰がやってるかも分からないから嫌だ」「使って観たけど普通の家の一室ですごい気を使った」ってコメントあったんだけどそれ全部事前にわかりますよ?
— Kazutoshi Nitta (@717nkz) August 7, 2018
エアビー 民泊以外もヤミ物件 | 2018/8/7 https://t.co/zaoGfGlWV3 YahooNewsTopics
うーん、これは結果的に違法なことをやる国内業者に金銭的な厳罰を下すのと、訪日旅行者に登録以外の宿泊施設を利用する場合には即時国外退去になることを入国管理の時に言明すること。
例え自宅であっても要登録。— ne162 (@ne162) August 7, 2018
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ヤミ物件とは
出典:朝日新聞
記事にあるヤミ物件とは何なのだろうか?
これは国が定めた旅館業法によって必要な営業許可を得ていない状態で、お客を宿泊させる施設のことです。
国の戦略特区指定の地域では民泊は許可を得て営業しているものの、海外からの旅行者が増加するに当たりヤミ物件も増えているという。
このような物件は犯罪の温床になることが多く、違法な薬物や拳銃の取引現場などに使われるケースもあり、国はこういったヤミ物件を問題視しているのです。
6月にはエアビーで大量のキャンセルが発生し大きなニュースになりましたが、新しく施行された民泊新法以降のは、国に許可を得た民泊のみが掲載可能だ。
しかしながら、それ以前に登録された物件はチェックを行うことなく放置されている状態。
そのことを問題視したエアビーが、約11億円の返還金を用意し、予約の大量キャンセルという形で対応したのです。
しかしながら、予約していた人物の話では
「一方的に全額返金されただけで、なんの説明もない。ひどい対応」
と怒りを隠せない様子だったといいます。
事情は事情でしっかりと説明し、金銭だけでなく気持ちの面でもお客さんに納得してもらえる対応をするべきではないでしょうか。
AirB&B 日本ではエアビーと呼ばれている民泊紹介業者。私のサンフランシスコのアパートには18の部屋のうち、3人がエアビーに登録。入れ替わり立ち代わりゲストらしき人々が訪れ、しまいにはベッドバグという最悪の置き土産まで置いていかれた。日本はもっと真剣に対策すべき。
— Equinoxes (@hummingrocks) August 7, 2018
https://twitter.com/Hitotubasi_univ/status/1026634471204839425
ネット上の反応
▶エアビーがどうこうからは外れるけど、
宿泊需要に対応したいなら全国に山ほどある仕舞屋とか廃屋をちゃんとした企業なり行政が借り受けて宿として運営すれば良いと思うんだけど…。
五輪需要が終わって落ち着いたら返還とか取り壊しを検討する前提で。
▶そもそも違法民泊を蔓延させたのがエアビーだろ
なにが神対応なんだ?
▶アイデアとしては面白いけど多数が暮らす一般のアパートメントに素性のわからない人を泊めてどうなるかまでは予測できなかったわけだ。民泊専用のアパートを空き家とか廃れたアパートを改装してやればいい。
▶民泊というシステムは、犯罪者の潜伏先になり得る訳ですから、もっと厳しいシステムで行うべきですね。
▶6/15日位以降にairbnbで予約をしていたけど、実際には一方的に全額返金されただけで、次の宿泊先の差額料金(こちらもairbnbで予約)なんて支払ってもらえなかったよ。何の説明もなく、酷い対応だと思った。
私の住むマンションはついに規約に民泊禁止を載せるに至ったし、管理組合の許可がないと自治体に申請しても通らないはずで、その申請がないとエアビーにはその宿を掲載しないって建前だったはずですが、未だに海外からのお客さんが来続けてるのでヤミ化しましたね。モラルなぁ、モラル
— コットン (@CottonSherlock) August 7, 2018
旅館業法上の物件について、エアビーに掲載されている許可番号の一部で架空のもの(=ヤミ物件)があったが、海外に拠点・システムがあるため旅館業法違反に問えない、という
確信犯か否か定かではないが法の抜け穴を突いた格好、法整備が追いついていない現実も浮き彫りにhttps://t.co/lkIUZuv5Og— ON行政書士事務所/ONネット戦略コンサルティング【行政手続/法律関係&ホームページ】=東京・五反田 (@ongyoseinet) August 7, 2018
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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